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教えてドクターvol-42 「猫の口内炎」

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今回の教えてドクターは…

猫の口内炎

こちらについて、あべ動物病院の片山先生にお話して頂きました!

 

口内炎は、猫の口腔内疾患で最も多く見られます。人間でイメージする口内炎は患部が限定的ですが、猫の口内炎は口の中で広範囲に広がり強い痛みを伴うことも少なくありません。舌がただれることもあります。悪化すると生活の質が大きく損なわれるため、早めに動物病院を受診して治療を始めることが大切です。

 

口内炎を発症すると次のような症状が現れます。

・口を痛そうにして頭を振る

・口臭

・口の中が赤くなる

・食欲が減る、柔らかいものしか食べなくなる

・よだれが増える、よだれに血が混じる

・毛づくろいをしなくなり毛並みが悪くなる

 

原因としては感染症(猫カリシウイルスや猫ウイルス性鼻気管炎ウイルス)、免疫低下、歯周病の悪化が挙げられます。

 

猫の口内炎治療では、口の中の微生物をなるべく除去して炎症反応を抑えることが重要になります。

まず内科治療としては、抗菌薬やステロイド、免疫抑制剤などの薬があります。口腔内微生物を減らしたり炎症を和らげることが目的で、これにより口内炎症状の改善が期待できます。しかしそれだけでの完治は難しく、再発や長期化しやすい傾向です。

口腔内微生物は歯や歯周ポケットに多く存在するので、外科治療として抜歯をすることで口の中の環境を改善させることができます。抜歯は口内炎の完治を望める治療法ですが、全身麻酔が必要なこともあり負担がゼロというわけではありません。

動物病院によってはレーザー治療や再生医療を行っていることもあります。

それぞれの治療法についてメリットやデメリットを踏まえながら治療方針を決めていきましょう。

詳しくはかかりつけの動物病院にてよくご相談ください。

 

 

如何でしたか?

人でも口内炎は辛い…

言葉が話せない猫ちゃんの変化に早く気付いてあげ、動物病院の先生にご相談下さいね!

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