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災害はいつ起きるか分かりません。そのため、日頃から準備しておくことが重要です。

 

避難所には被災したペットが集まりますが、このような場所では感染症が心配です。若齢や高齢、持病のある動物は免疫機能が弱く感染症にかかりやすい傾向があります。また、若くて元気な動物でも、被災のストレスで体力が落ちてしまうことも少なくありません。

感染症の中でも、犬の伝染性気管気管支炎(ケンネルコフ)や猫の上部気道感染症(猫風邪)などは混合ワクチンで予防することができます。ペットの健康を守るために定期的に接種するようにしましょう。

 

犬では狂犬病ワクチンを接種しなければなりません。そもそも狂犬病の予防接種は法律で義務付けられていますし、万が一、未接種で咬傷事故を起こした場合にトラブルに繋がってしまいます。避難生活ではペットも精神面でストレスに曝されており、普段なら問題ない刺激でも過剰に反応するかもしれません。「うちの子は絶対に咬まないから打たなくても大丈夫」と信じ込まず、事前に対策しておきましょう。

 

ノミやマダニの予防も大切です。被災状況や避難所の作りによっては、普段よりもノミ・マダニを拾うリスクが上がるかもしれません。また、一時的にでも迷子になってしまったペットは放浪生活の中で寄生されることもあるでしょう。ノミやマダニが媒介する感染症もあるので、こちらに対するケアも推奨されます。

 

被災した状況では必要な医薬品がすぐ確保できるとは限りません。ペットが病気になったとき十分な医療を受けることができない場合もあります。被災環境下では、さまざまなアクシデントが生じます。ペットの健康に関する心配事を少しでも減らせるよう、平時から備えておきましょう。

詳しくはかかりつけの動物病院にてよくご相談ください。

 

あべ動物病院 獣医師片山先生

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