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ペット災害危機管理士 上野先生から

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「ペット防災」とひとくくりに言っても、家庭で飼育されるペットの種類は様々。

ペット防災の話題では特に犬の内容が多いですが、あえてこの度は猫の防災についてお話をします。

 近年、犬の飼育頭数より、猫の飼育頭数の方が多く、多頭飼育も増えています。
犬に比べて行政への登録制度の無い猫は、正確な飼育頭数の把握が難しく、完全室内飼育の場合はどの家庭にどんな猫が暮らしているのか?ご近所に知られることも稀と言えるでしょう。
もしも災害が起きたら、「うちの猫は避難所へ連れていけない」「猫は在宅避難をしたほうがいいだろう」とお考えの飼い主さんは多いかもしれません。しかし、大規模災害が起きたら・・・自宅での猫の飼育が困難な状況になったら・・・どうしますか?
猫の特性として、身の危険を感じると隙間など狭い場所に逃げ込んでしまう。外に逃げ出してしまうといった行動があります。また、捕まえてキャリーに入れようとしてもパニックになって大暴れをすることも考えられます。猫にも呼び戻しの練習をしておく、狭いところへ入り込む習性を利用したクレートトレーニングなどは普段からしておくとよいでしょう。

迷子にしないため、首輪やハーネスに慣らしそこに迷子札を付けること、首輪が苦手でどうしても取ってしまうなら、マイクロチップの活用はなおさら有効です。迷子になってしまうことを想定して、備蓄品に飼い猫の写真を用意し、いつでも書き出せるように猫の特徴や既往歴などを写真の裏面に書き込んでおくと役に立つかもしれません。
猫は環境の変化のストレスから、体調を崩したり、鳴くことが多い動物です。飼い猫の性格や体調面の考慮も必要です。

ペットとの避難行動や避難生活は原則「自助」であることはいうまでもありません。
ワクチン接種、ノミダニなどの駆虫、衛生管理、しつけ、ペット用品の備蓄はどのペットに対しても共通した飼い主の責任です。

猫防災のポイント
1迷子にしない、させない(所有者明記やマイクロチップの装着、プロフィール写真の用意)
2猫用品の準備
3ハウスや猫サークルで過ごす練習
4環境の変化から体調を崩しやすい動物だと知る事

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